リアルコンタクト ワークショップ
武道家で身体運動のコーチである日野晃による表現者に向けたワークショップ。
1. 身体塾
自由に動く身体を作るためにはどうやって稽古していけばよいのか?稽古の過程は、ただ単純なエクササイズや美しい振付を学ぶのではありません。表現者が敏感で、反応性と表現力のある身体を獲得するため、以下のことに重点を置きます。
[1] 胸骨操作(ここでいう胸骨はみぞおちの辺りから2cm程上のポイントを指します。):
胸骨は全身運動の核になるものです。そこから軸になるインナーマッスルのストレッチが可能になります。胸骨操作によって腕や脚も繋げることができます。
[2] 連動:
連動はダイナミックな動きから繊細な動きまでコントロールするのに必要になります。連動している身体は、怪我や故障につながりません。
[3] 感じる:
感じるということは、感覚を使うということです。単純な動きをすることで、体内の刺激を感じ取ります。そして、その刺激を辿っていくことで、正確な身体のイメージが出来上がっていくのです。この過程は、身体を先入観や意識から解放するために非常に重要なものになります。
2. 関係塾
相手の話を聴くということは、その相手と関係しているということです。自分の今まで知らなかったことを聴くことで、自分の世界が広がっていくのです。関係塾では、そのことを身体とその動きを通して学んでいきます。相手によって動く、相手に動かされる、とはどういうことなのか。身体で聴くことを稽古していく中で、未知の動きに触れることができ、それは結果的に、自分の身体を新しく、より深く、より広く知ることになるのです。
3. 表現塾
他人はあたなのことをあなたの思うように見ているでしょうか?他人と自分の視点は全く違います。表現者にありがちなのが、観客に実際に見えているものと、自分の表現していると思っていることが一致しないという現象です。表現塾では、この観客と表現者とのギャップを認識し、どうして違うのか、その差を埋めて、より正確な表現ができるようにするにはどうしたら良いのか、を学んでいきます。ここでポイントになるのが、「客観的な目」です。相手と向かい合い、コネクトすることで、その客観的な目を養えるのです。