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コンセプト

【全ては「関係性」あるいは「繋がり」である】

壮大な宇宙から世界の人の営みまで、全ては「関係性」で出来上がっている。地球は太陽の周りを規則正しく回るように、あるいは、月が地球の周りを回るように。それらは、我々の日常、朝を生み夜を生み出している。

 

その大自然の関係性を軸として、我々人類同士、そしてそれぞれの社会の中の関係性で、生活を営んでいる。

 

また、その人類の身体は、我々「人」が管理しているのではなく、生命としてその働きを全うし、それぞれの臓器や器官は関係しあい、環境からの影響とも関係しあっている。

 

だが、肝心の「関係性」そのものは直接目にすることは出来ない。

 

しかし、日本から遠く離れた南アメリカで地震があると、それは時間差で津波という形で日本にやってくる。それも関係性の一つであり、海を通して繋がっているということである。本当に繋がっているのだ。

 

その目に見えない「関係性」なるものを見せる、というのが「表現」の一端である。

 

共演者との関係性、観客との関係性、空間との関係性、意識と身体との関係性。

 

これらが「見える」ことにより、つまり、海を通して繋がっているように、引力を通して繋がっているように見える、それは、そこにある種の世界を作り出す。

 

人の赤ちゃんと母親、動物の親子のそれである。明らかに繋がりが見えるだろう。明らかにこころが満たされるだろう。

 

それが「愛」である。

 

これを演者と観客が共有出来れば、どれほど豊かな芸術が舞台になるか想像に難くない。

 

つまり、このRealContactとは、全ての表現者に体現して欲しい表現要素なのである。

 

日野晃

 

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